唐人町にオープンしたゲストハウスの江口健二郎総支配人=佐賀市のポルタノヴァ

外国人観光客の増加に対応し、佐賀市中心市街地の活性化につなげようと、佐賀市唐人町に今月、1日1組限定の外国人向けゲストハウス「PORTA NOVA(ポルタノヴァ)」がオープンした。空き家となっていた木造2階建ての建物を「佐賀市中央大通りエリアマネジメント協議会」が市民と協働してリノベーション、公募で選定された佐賀市のIT企業社長江口健二郎さん(36)が運営する。「和」を感じさせる内装の家で、訪日外国人にくつろいでもらう。

「PORTA NOVA」は、空き家を活用した中心市街地活性化計画の一つとして企画。運営者を公募し、江口さんに決まった。

江口さんは、観光客の動向をデータで分析。佐賀県内への外国人の旅行は家族や少人数グループなどの個人が増えており、ホテルではなく一軒家を借りるような宿泊需要が見込まれるといい、宿泊業界に提案していたが、その提案が響かず、「もやもやした気持ちがたまっていた」と話す。

「PORTA NOVA」は佐賀市唐人2丁目の「TOJIN茶屋」東側にオープン。1階はキッチン、シャワー、洋式トイレのほか、6畳の和室があり、将棋のこまの形をした置物やたんす風のテレビボードなど「和」を意識した小物が並ぶ。約3メートルの天井にむき出しのはりが目に入る12畳の2階には、ベッドと敷布団をそろえた。全室に障子を思わせるブラインドを使用。チェックインは、スマートフォンなどで家の施錠・解錠ができるスマートロックを採用した。

宿泊は1泊1万5千円から。オープンから3週間で中国などから5組が利用し、今後も予約が入っているという。

江口さんは「“家”でくつろいで、佐賀を散策してもらえれば。運営が落ち着いたら、1階の和室で交流イベントを開きたい」。ゲストハウスには利用者間の交流として思いをつづるノートを置き、入り口のコルクボードに利用者の写真を並べていく。

佐賀市中央大通りエリアマネジメント協議会は「町ににぎわいをもらたらす新たな拠点ができた。ここを拠点に佐賀全体を観光してもらえたら」と話す。